-1
archive,tag,tag-advocacy,tag-132,stockholm-core-2.3.3,select-theme-ver-9.5,ajax_fade,page_not_loaded,,qode_menu_,wpb-js-composer js-comp-ver-6.9.0,vc_responsive
Title Image

advocacy Tag

捕獲された象の福祉に関するZoocheckのRob Laidlaw

捕獲された象の福祉に関するZoocheckのRob Laidlawとの1時間電話会議 ロブ・レイドロー(Rob Laidlaw)は1984年に野生動物の福祉の推進と保護を目的に設立された国際野生動物保護団体 Zoocheck のエグゼクティブ・ディレクターです。Zoocheck は世界中の幅広い協力パートナーとともに協働しています。Zoocheckは2013年にトロント動物園からカリフォルニアのPAWSサンクチュアリーに3頭の象を送ることになったキャンペーンを主導しました。Zoocheckはまたエドモントン動物園の象ルーシーをよりよい環境に移す運動にも活発に取り組んでいます 。 「エレファンツ・イン・ジャパン」は、捕獲され一頭で飼育される日本の象の生活を改善することを目指しZoocheckと提携しました。Zoocheckは動物保護および個体への虐待やネグレクト、搾取を終わらせる取り組みに何十年もの経験があります。 この電話会議の目的は捕獲象の福祉とアドボカシーに関するロブの経験を聞かせてもらうことです。電話会議ではまずロブが宮子(ミヤコ)に関してよく聞かれる質問のいくつかに答えることから始めます。その後、参加者の方は宮子に関すること、宮子を救う運動について、その他どんな質問もロブにお尋ねいただけます。 ロブがカバーする質問の代表的なもの:  宮子を日本の他の動物園に移すことは可能? 日本国内で宮子を搬送することはリスクが大きい? 宮子の檻を大きくし環境を改善する方が良いのか? 宮子はこれまでずっと一頭で生きてきたが、他の象と折り合いが悪かったら? 宇都宮動物園の宮子の扱いを批判し続けることで、動物園長に訴えられる可能性は?   ミヤコについての質問     1. ミヤコを日本の他の動物園に移すことはできますか。 はい、世界中の動物園、サーカス、動物保護区域、禁漁区では、象を一般的にはトラックですが、たまには飛行機を使って、ある場所から別の場所に日常的に移動させています。ある野獣保護区から別の野獣保護区に移動される個別の象のような場合は、移動されることは、その象の生涯において孤立した出来事です。また、大部分のサーカスやいくつか動物園の場合のように、象が輸送されることが、日常の出来事になっている場合もあります。  象を安全に移動させることは、最も良い状況であっても、簡単ではなく安くもありません。大きく、潜在的に危険な動物でもあり、扱いにつき適用できるかもしれないし適用できないかもしれない独特の管理方法を受けているため、あらゆる象の輸送についてはさまざまな要素を考慮する必要があります。  私自身の組織では、象の輸送を何度か手配したことがあります。一つ事例は、自由な接触管理を受けている単独の象をブリティッシュコロンビアからテネシーに移動することでした。輸送者が受け入れる施設であり、彼らは陸上輸送設備をすでに備えていたので、この移動は象の移動の中では簡単なものでした。別のケースは、保護された接触管理を受けている3頭の大人の象をトロントの動物園からカリフォルニアのPAWS保護区へ輸送(約4,300kmの行程)するもので、ゼロから組織し、従ってかなりの量の計画作業が必要でした。移動は、それぞれ平台型のトレーラーが付いた2台の18輪の輸送トラック、後続する車両と運転手、象使い、獣医を含む12名以上からなるチームを要しました。移動の準備には次のようなことが必要でした: 象に輸送用の枠に入ることを教えるために象の訓練者/行動主義者のサービスを要請すること、 一つ約40,000カナダドルかかる高さ3.5m X 長さ5.5m X 幅2.46mの三つの鋼鉄製の輸送用の枠を制作すること、 移動中に象が下に落ちた場合に備えて象を持ち上げる頑丈な帯を装着すること、 象の枠毎に赤外線カメラを設置し、カメラの信号を後続の車両に送り、チームが動物をモニターできるようにワイヤレス・システムを設置すること、 悪天候に備えて枠に合った大きなカバーを制作すること、 各象の枠にヒーターを設置すること(輸送中に象の排泄物をいれるために) 各枠の上に降ろすことのできる三つの大きな鋼鉄製のトレーをトレーラー上に確保すること、 象を中に入れたまま枠をトレーラーに乗せるために両端に巨大なクレーンを手配すること、 2週間分の象のえさ、水タンクと約10,000ドル相当の獣医用の消耗品を取得すること、 必要に応じ輸出許可他の許可を取得すること、 最終目的地までの行程上の緊急停止場所(象を扱うことのできる他の動物園)を手配すること。   象の移動は、年取った象でも衰弱した象でも、完全に実行可能です。しかし、動物の安全とニーズを考慮してプロフェショナルになされる必要があり、動物の輸送はできる限り素早く行われるべきです。   2. ミヤコを日本国内で移動させるのは大きなリスクがありますか。 動物の移動には常にリスクはあり、完全にリスクをなくすことは不可能です。しかし、リスクは軽減可能であり、多くの場合相当程度軽減できます。象を移動する場合は、それがプロフェショナルに、思いやりをもって、安全にかつ素早く行わるように、適切な準備がなされなければなりません。また、輸送中に大きな問題になるので、夏の高温や冬の低温のような潜在的に問題のある時期に象の移動を行わないことも重要です。さらに、車両の事故や故障、象の病気(潜在的に命に関わる緊急事態)のような予期せぬ問題が発生するかもしれないという前提で、移動は計画されなければなりません。適切に準備されたプロフェショナルな輸送であれば、リスクは大幅に軽減されます。  象の移動を話し合う時に多くの人が考慮しないことは、動物が一つのところにじっとしていることのリスクです。年老いた象でも衰弱している象の場合でさえ、動物に対する潜在的な利益(例、動く自由、強化された福利、他の象と触れ合う能力)は、輸送のリスクを大幅に上回るかもしれません。若いか中年の象の場合、特に社会的に孤立した象の場合、より適切な他の居住地にいることの潜在的な利点は、指数関数的により良いかもしれないのです。言い換えれば、リスクをとってもリターンの価値があるかもしれないということです。    3. ミヤコの囲いをより大きなものにし強化することは良いことでしょうか。 いいえ、動物園は敷地が限られているので、十分なサイズの象用の囲いを構築するスペースはありません。さらに、近代的な基準を満たす象の囲いは、動物園の資金の相当な出費、おそらく2百万ドル以上かかるものになるでしょう。動物園が適切な囲いを構築することができたとしても、ミヤコが社会的に孤立しており、不適切な気候下にいるということは依然残ります。    備品や物、栄養価を高めたり、ミヤコに多様性と刺激を与えることになるかもしれないその他の改善を加えることを通し、彼女の囲いの複雑さを増すことで、ミヤコの生活を改善するということに関しては、彼女の役には立つでしょうが、こうした戦術は一時的な救済にしかなりません。スペースや意味のある環境上の複雑さが不足していること、選択できず自分の生涯をコントロールできないこと、社会的な孤立、宇都宮の不適切な気候は、彼女の現在の状況では対応できません。    4. ミヤコは、これまでの生涯ずっと孤独でした。もし彼女が他の象を好きになれなかったらどうなりますか。 象は人間と同様に、誰とでも仲良くはなれませんが、そのことがミヤコを移動しない理由にはなるべきではありません。彼女が他の象と仲良くし、彼女の生活がそのために計り知れないぼど充実したものになるチャンスがあります。現実には、全ての象は超社交的で他の象と一緒にいる必要があるのです。しかし、たとえミヤコが他の象と仲良くなれなかった場合でも、彼女が柵越しに接触することができたり、音や超低周波音やその他の方法でコミュニケートできれば、彼女の生活は大幅により刺激的で複雑なものになるでしょう。そして、もちろん、より広いスペースと新しい景色や音やにおいのある新たな環境に移ることは、ミヤコの健康や福利を増進してくれます。   5. 宇都宮動物園は、批判する人を裁判に訴えますか。 世界中で、動物を保持したり用いたりすることを批判される人や機関は、多くの場合批判する人であれば誰にでも脅しをかけています。通常、こうした脅しは批判する人を黙らせるために脅しているだけで、それ以上のことをするのはまれです。私自身の組織でも、こうした脅しは沢山受けてきましたが、単なる脅しを超えたことはこれまで一度もありません。訴訟を避ける100%確実な方法はありませんが、以下のことで幾分の自分を守ることはできます。  自分の言うことは全て正確で、証拠に基づいたものであるようにする。 自分自身が見たり、証拠のあることにしかコメントせず、何故誰かが何かをするのかを公に推測したりしない。言い換えれば、行動の動機を推測するなということです。誰かが何を行っているかだけを述べ、彼らの行動が物語るようにしなさい。   この電話会議は、ミヤコと日本のあるいは一般の囚われた象の福利に関する情報と支援をあなたに提供することを目標としており、シリーズの最初のものになりそうです。次回のトピックは、以下のようになりそうです。「ロブからの道具と秘訣:囚われた象のために効果的にかつ戦略的に擁護する方法」    このような将来のイベントにつき通知を受けたい場合は、更新情報を得るためにフェイスブック やツイッターを是非フォローしてください。 電話会議はYouTube ( ユーチューブ ) でも視聴出来ます。  

5 Most Commonly Asked Questions on Captive Elephant Advocacy in Japan

Call with Rob Laidlaw, Executive Director, Zoocheck, on Captive Elephant Welfare in Japan: August 2019 Rob Laidlaw is the executive director of Zoocheck, an international wildlife protection organization established in 1984 to promote and protect the interests and well-being of wild animals. The purpose of this